当社技術の優位性

事業の優位性について

炭素繊維リサイクル技術は、CFRP (炭素繊維強化プラスチック)からマトリックス樹脂を分離し、炭素繊維を回収する熱分解法が主流であり、英国やドイツでも試験が行われています。

熱分解法以外にも化学溶解法や超臨界流体法による分解も検討されていますが、分解できる樹脂の制限や、高圧が必要などの処理条件の制限があって高コストとなるので主流ではありません。

従来国内で検討された方法は、回収・選別したコンポジット、プリプレグ、繊維・織物屑を切断破砕・熱分解して短繊維やミルド(粉末状)繊維およびCFRP粉砕品を回収しようとするもので、回収品の用途が限られます。

これに対して、当社が岐阜大学(複合材料研究センター(GCC)、大学院工学研究科社会基盤工学専攻、同環境エネルギーシステム専攻)とともに開発したエネルギー自立型二段階熱分解法は、素材のもつエネルギーを利用して繊維状のままで、かつ炭素繊維が有する特性を維持したまま再生できるエネルギー自立型のリサイクル技術です。

したがって、他の方法に比べて低コスト省エネルギーであり、回収炭素繊維の形態、品質が優れています。

事業の将来性について

CFRPは鉄やアルミニウムよりも軽量、高疲労寿命、錆びないなどの特長から航空機の構造材に採用され、また車体軽量化による燃費向上のため自動車用途への適用も今後進むと考えられています。

そういった中、我が国は世界の炭素繊維の約70%を生産しており、そのリサイクル技術の実用化が急務ですが、現状では炭素繊維はリサイクルが難しく、未だに実用化された技術がありません。そのため、当社が岐阜大学と共同開発したリサイクル技術に注目が集まっています。

製品の使用用途

繊維状の高機能炭素繊維を再生できるため、多彩な製品展開が可能です。

  • 成形資材(射出成型、注型成形用資材など)
  • 炭素繊維紙・シート・マット類応用製品(導電シート、面状発熱体、電磁波遮蔽材、アンテナ、音響部品など)
  • 機械部品(歯車、スピンドル、筐体、ロボットアーム、水車、風車など)
  • スポーツ用品
  • 構造部材(自動車部材など)